嫉妬

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触れたいと思った。 学生の私には、果てしなく遠い距離をどうする事も出来なかった。 その重みで、会いたいとも言えなくなった。 学生の私が?いても、奏に触れる事は出来ない。 その想いが余計に嫉妬を生んだ。 奏の周りの人は、奏に触れられるのに、私には触れられない。 私は、奏の近くに寄り添う事も出来ない。 こんな私の存在を恋人と呼んでもいいのだろうか。 ネットで知り合って、付き合ってる。 会ったことない、好きな人 こんなにも好きなのに、会えない。 もしかしたら、奏には現実に彼女がいて私はただの暇つぶしなのかもしれない。 そんな事ない筈なのに、どうしようもないこの気持ちがそんな虚無を生み出した。 奏に見合う素敵な彼女。 彼女は奏に触れられて、愛されて、ずるい。 居ないかもしれない、素敵な彼女を思い浮かべてまた嫉妬した。 被害妄想の強い奴。迷惑なクズ女。 自分の中で、一段と自分がクズだと思えた。
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