1382人が本棚に入れています
本棚に追加
/888ページ
「ストーカーって色々怖い話があるけれど、まさか幽霊をストーカーしていたなんてね」
夜、少し熱が下がった密が温めた経口飲料水を飲みながら怪談を読む。
まあ、ストーカーってほぼ生きた人間が基本だからたまーに幽霊のストーカー話とかあったよね。
なんて思っていると、それにしても………と密が読んでいたタブレットを置いた。
「翼にストーカーねぇ………」
「翼くんが言うには、見られたり大量に手紙を入れられてるだけだからあまり気にしてはないとか言ってたけど………」
翼くん、押しに弱そうだから大丈夫だろうか?なんて思っていると、密はフム………と何か考え込み寝るわと言って速攻で寝てしまった。
数日後、熱が下がった密は朝それこそ学生の登校時間に家を出ていき夕方も学生の下校時間に合わせて買い物に行くようになった。
それを繰り返すこと一週間、たまたま翼くんに会いストーカーどうなった?と聞けば、それがいつのまにかいなくなったと言われ、それからさらに数日後………おかっぱ頭の女の子が隣を歩いていた三つ編みの女の子に美少女に勝てるわけないじゃない!と泣きつき密に何かしたの?と聞いたら、内緒と微笑まれた………。
一つの物語が終わったのと同時に、謎が増える。
食事はまだまだ用意しなければならないようだ………。
76食目、完食。
最初のコメントを投稿しよう!