第一章 -3- 脱走

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 ラグナが移動魔術を使ったのかとも思ったが、先程とは違う。どこか包み込む優しさのようなものが感じられて、ラキエルは抵抗もせずに身を委ねた。  目の前では槍を持った天使たちが驚愕に瞳を開き、呆然としていた。  次第に眩い光が全身を包み、ラキエルは瞳を閉じた。  光が一層濃く輝くと同時に、身体から重力が消えた。
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