カフェ

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カフェ

 午後2時。  サイコパスは、優雅に紅茶を口にする。  カフェは好きよ。  落ち着いた雰囲気のカフェは本当に好き。  自分好みのカフェを探すのに2年もかかっちゃったけど、ここはその苦労に値する理想のカフェ。  お客さんも少ないし、マスターも寡黙でムダな話は一切しない。  まさに完璧な、憩いの場。  お仕事を早めに終えて、一日の大半をこのカフェで過ごす。  長い時だと、5時間ぐらいは平気でいる。  ひとりの時間がないと、心がパンクしちゃう。  だからここで、心のエネルギーをチャージするの。  それが知らずのうちに日課になっているわ。  サイコパスは、常人より心が繊細にできている。  マスターこだわりの美味しい紅茶を舌の上で転がしながら、考え事に耽る。  お仕事の計画や段取り、休みの日はどこに出かけようか……。そんなことを考え日頃の疲れを癒していく。 「マスター、紅茶のおかわりいただけるかしら」  この一杯……これを飲んだら家に帰ろう。  そう思って……これで6杯目。  サイコパスは、カフェが好き。
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