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関西人らしい歯に衣着せぬ言い方に、奈緒子は小さく笑った。
「分かっとるんなら話は早いわ。部屋に荷物置いたら、早速手伝いして貰おかな。なんせ明日からは、仰山お客様がいらっしゃるんやから。最上と君ら二人の片っぽが部屋の清掃とか布団敷きの担当で、余った一人は俺とそこらの掃き掃除な。お二人さん、好きに決めて」
お二人さん、と吉崎に指し示された奈緒子と芦田は、互いに顔を見合わせた。
切り出したのは芦田だった。
「鈴原さんが吉崎先生の方を手伝って。ほら、力仕事を女性にさせる訳にはいかないし」
「そうですか?なら、お言葉に甘えて……ありがとうございます」
奈緒子はペコリと頭を下げると、様子を見ていた吉崎は歯を見せて大きく笑った。
「おっ、鈴原さんと一緒か!頑張ろなー!」
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