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理雄side
俺は絵を描くのが好きだ。
……下手くそだけど。
小さい頃から絵を描き続けていて、それがいつか実体化すればどんなに楽しいだろうとか考えてた。
絵は辛い境遇にいた俺を救ってくれた。
なんせ、実家では問題があったからだ。
夫婦喧嘩は知ってるだろ?
それが毎日のように行われていたんだ。
「なんで男なんか産んだんだ!?」
どうやら父さんは女の子が欲しかったらしく、俺と言う存在すら忌み嫌ってそれを産んだ母親を酷く非難した。
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