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体を捕まれ、ポイッと投げられる彼女。
そして近くの木にぶつかると頭からズルズルと擦らせながら地面にへたりこんだ。
「しかも魔法、使ってないよな……しゃーねぇ。俺が行くわ」
次は理雄がメモに絵を描いて、巨大な網を作った。それを、鬼の上に被せる。
言い忘れてたが、理雄は描いたモノを飛び出させる魔法を使えるのだ。しかも、それは実際に使える。
「理雄……アンタそれ、どうやって運ぶの?」
そう言われるのもそのハズ……
五メートル程の鬼なら、体重もそこそこある訳で……子供一人の力では何ともならないのは目に見えてる。
「まゆゆの魔法で何とかなるだろ」
「ならないよっ!! もう良い、私がやる。」
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