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「ハァッ……家に帰ろう」
「おねーちゃん!」
「ん?」
その場から立ち去ろうとした時、さっき助けた子供が呼び止めてきた。
私は首だけ振り返る。
「お名前、なんて言うの?」
おっ、これは有名人の証か!?
悪い気はしないな。でも、覚えられても厄介だし子供は苦手だから、ここは黙っておこう。
「名乗る程の者じゃないわよ。じゃあね」
「あぁっ!」
再び呼び止めようとするが、それも無視してホウキを走らせた。
空は、今日も快晴だ。
なんか気分良いな。
そしてその時の私は、後から何が起こるかなんて全く予想してなかった。
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