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「ぅっ……ぅーんっ…………ハッ!? ここは!?」
「あ、頭痛いっ……あれ、私達なんで家にいるの?」
「良かった、気が付いた!」
万里と理雄が二人を家に連れて帰ってから十数分、真優と真奈は無事に目を覚ました。
そして、ご飯がまだだったと言う事でとりあえず食卓についてから話す事にする。
「ところで、なんで二人はあんな所に倒れてたんだ? まさか、魔女の仕業とか」
「そうみたい…………この私が、あんな事に……なるなんて……ハァッ」
なんだか真優のテンションがいつになく低い。そしてそれは、真奈も同じだ。
「このっ、私が、女にっ…………ノォォォォッ!!」
「ちょっと真奈落ち着けよ」
「これが落ち着いてられるかぁ!!」
「あのさ、一つ思ったんだけど」
「「何(だ)?」」
万里の言葉に、賑やかさを取り戻した真奈は理雄と共に振り向く。
「なんで理雄の事は襲わなかったんだろ?」
その場が、一瞬で静寂に包まれた。
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