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「どうして?」
「だってさ、女の子だけ襲うんだからまりりんが襲われてもおかしくないじゃん。だから、絶対ダメ。もし関わって何かあっても責任とれないから」
「…………分かった」
「この件は私が何とかするから、皆安心して。大丈夫、中山家は絶対被害が及ばないようにしてあげるから……ね?」
美奈子がウィンクすると、皆はコクリと頷いた。
しかし、皆は分かっていなかった。
美奈子のこの言葉が伝えたい本当の意味を……
「しっかし、本当におかしいよな。男は狙わないなんて」
「それは、単に男には興味がないだけ。ほらほら、この事は忘れて君達は修行でもしてなさい。また様子見に来てあげるから」
理雄は何かを悟ったのか真剣にモノを言ったが、美奈子がそうやってあしらった事でもう魔女の話はしなくなった。
それによって“魔女本人”が心の中で安心していたのは……言うまでもなかろう。
(フフフ…………次はこの子狙っちゃおうかな♪)
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