ふれる

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ふれる

 リゼルが僕の服というか、バスローブの前をはだけさせた。  これからすることは初めてで緊張する。  だから瞼を閉じていたのだけれど、 「ふわっ」  リゼルが首筋にキスをする。  柔らかな唇が、敏感な首筋に触れる。  体の中でぞくりと、奇妙な感覚が浮かぶ。  これは一体何なんだろう、と僕は思っているとリゼルが小さく笑う声が聞こえた。 「レオナは感じやすいんだ」 「! そ、そんなことをされたら当然じゃないか!」 「そういった所も可愛いな」  などと言ってくるリゼルには、僕は一言物申したかった。  感じるのは人として当然の感覚で、それを可愛いなどという僕が気にしている言葉で言うのはいかがなものかと僕は問いただしたかった。  けれどすぐにリゼルの手が、僕の胸の突起に這わされて、つまみ上げる。
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