父はどのようにして魚肉ソーセージで凶霊と戦ったのだろうか

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おかあさんの昔話が終わった。 ワイン好きの私、 ロマネ・コンティ、シャトー・ディケム、 今宵、どんな高級ワインを飲んでも悪酔いできる自信があった。 酔いが回ったおかあさんはまだ話したりなさそうだった、 相変わらず手に持った魚肉ソーセージをぶらんぶらんさせながら、 「おとうさんノ、通常はこれぐらい」 おかあさん、さっきから手に持ってぶらんぶらさせていた魚肉ソーセージを豪快に噛みちぎった。。 「おとうさんノ、戦闘モードになるとこれぐらい」 さっき食べた魚肉ソーセージをモグモグさせながら、 旅行鞄から特大極太ソーセージを取り出した。 魚肉ソーセージへのトラウマとPTSDが私の心に刻まれた瞬間だった。 引きつる私の表情におかあさんは不満をもらした、 「なによ、あんただってもとをただせば、って言うか、あんたが出来たのは、あんたの元は、おとうさんの魚肉ソーセージの先端から分泌された…」 「ちょっと、やめぃ」さすがにそれ以上の言葉を遮った、、 わたしの言葉も戦闘モードに突入した 「じゃ、なに!ふたりが研究者を辞めたのは私が生まれたことが原因!!わたしのせいだっていうの??」 「うん、そぉっ」 おかあさんはあっさりと言ってのけた。 「だって、あんたの笑い顔や寝顔を見ていたら、おとうさんもおかあさんも、研究業績や学会内の地位、博士号や教授の椅子なんてどうでもよくなったんだもん」 「まぁ、いいか」 私はそう思った。 ところで、私は小さいころおとうさんと一緒にお風呂に入ったことがある。 小さい頃だけど、わりと当時の様子を鮮明に記憶している。 当然、おとうさんの魚肉ソーセージも、 おかあさんは魚肉ソーセージと言っているけど、実際のサイズはそれよりふたまわりほど小さい、チーズかまぼこ、チーカマの大きさだ、 おかあさんは昔の思い出を美化している。 それで、私の話はまだ続く、
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