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親密な行動とは裏腹に、口調は完全に治療者としてのものに戻っている。尚晴は少し残念に思った。
「はい……僕も、ちゃんとしないといけないですね」
「無理はしなくていいんです。ゆったり構えて下さい。すみません、また長々とお引き留めしてしまいましたね」
「こちらこそすみません」
「私の方は十三時で一旦休憩なので、問題ないですよ」
優しく笑ってくれるが、休憩時間の邪魔をしていることこそが、尚晴からすれば申し訳ないのだ。
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