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昼食の後は事前に申し込んでいたツアーに参加し、シュノーケリングをした。シュノーケルもマスクもフィンも初めてで不安ったけれど、丁寧に説明を受けたので正しく装着することが出来た。
水面にプカプカ浮かんで海中を見ると沢山の色とりどりの魚がすぐ下を優雅に泳いでいる。
可愛い。
珊瑚の中からニモが出て来て、思わず手を伸ばしてしまった。
あれ?ニモって名前じゃなかったかな。
想像よりも遥かに美しい光景をただただ夢中で眺めていると、誰かに肩をとんとんと叩かれた。
びっくりしたせいでバランスを崩し慌てて水面から顔を出すと、一穂が両手を合わせてごめんと謝る仕草をした。
シュノーケルを口から外して大丈夫と伝えると、一穂がボートを指差した。
集合時間か。
気がつくとさっきまで周りを泳いでいた人達がいなくなっている。たぶんボートに戻ったんだろう。
「知らせに来てくれてありがとう」
「ううん、僕もさっきまで気づかなかったんだ。早く行こう。みんなが待ってるよ」
シュノーケルをくわえ直し、魚にバイバイと手を振って一穂と一緒にボートに戻った。
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