【 11 】R18

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「白縫のために用意したものがある。あの時はお前に無理をさせてしまったからな」  蒼馬は軽く笑い、隅に置かれた掌ほどの壺に手を伸ばした。 「南蛮ではこれを使うらしい。とくにまだ慣れぬ年若い小姓にはよく効くと、商人が申していた」   自分との行為を誰かに話すなんて、どうかしている! 頭に血が上りすぎて、恥ずかしいのか怒っているのかわからなくなる。  楽しげな蒼馬は壺の蓋を開けた。そこに指を入れると、ぬめった液体を白縫の尻の窄みに塗りつける。小さな縁に沿って指を辿っただけで、白縫は甘い声を上げた。 「んん……っ」  ぬめりを借りた指が尻の穴に突き入れられた。硬く閉じているそこは、指を数回出し入れしただけですぐに柔らかくなる。  反対の手も壺に入れ、ぬるついた指で白縫の乳首を捻るように摘んだ。じんとした痺れが腰へと伝わって、性器の先端に体液が滲む。  油のようなそれはぬるぬるして、それで弄られるとどこもかしこも怖いくらいに感じた。あれほど痛かった内部は溶けてしまったのではと思うほど、凄く気持ちよかった。同時に弄られる胸への愛撫にも、きつくされるたび、腰が跳ね上がって恥ずかしい。 「い、やだ……っ、あっ、あっ、あっ……蒼馬……っ」  腰をくねらせて悶える白縫に、蒼馬は可愛いと繰り返し首筋を吸いついてくる。指を三本に増やされ、ぐちゅぐちゅと濡れた音を立てて激しく掻き回される。張り詰めた性器からは先走りの体液を垂らし、太股にまで伝い落ちていた。 「あ……あ……っ、いや……っ」  体がどんどん熱くなっていく。皮膚が過敏になって、太股を伝う雫にさえ感じてびくびくと反応してしまう。 「こんなに感じているのに、何が嫌なのだ? 俺の指を咥えて離さぬというのに……」  煽るように、三本に纏めた指をずる、ずる、と焦らすように出し入れされる。すでに物足りなくなったその動きと質量に、白縫は頭がおかしくなりそうだった。  ここへ一人で来たのだって恥ずかしいのに、会いたかったことまで蒼馬に見透かされている。その上、南蛮物だという液体を使っているとはいえ、自分の気持ちを裏切って、どんどんいやらしくなる体が恥ずかしくて死にたくなる。 「気持ちいいか? ここがどんどん柔らかくなる」
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