【 4 】R18

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【 4 】R18

「痛……っ」  後頭部をしたたかに打ち、目の前がくらくらする。何をする、と言う間もなく蒼馬が覆い被さってきた。 「異国者を抱くのは初めてだが、どんな声で啼くか、楽しみだな」  衣の裾を大きく払い、彼の手が腿を這い上がってきた。何をするつもりなのかわからず身を固くしていると、遠慮のない手が内股を撫でた。 「あぁっ」  知らず零れ出た濫りがましい声に、白縫は両手で口を塞いだ。今の感覚は、何?  「触れただけだぞ? これしきで感じられては困るな。お前、これまで何人もの敵と寝たんじゃないのか? それともこれは演技か?」  死ぬのは怖くない。刃を突きつけられても平気だ。蒼馬の怒りだってどうってことはない。けれど彼が触れた途端、肌が熱を帯びたように熱くなって、ひどく落ち着かない気分になる。それが何なのかわからず、未知の感覚が怖くなった。 「初な振りをしても、俺には通用しないぞ。お前が茵に引っ張り込んだ間抜けな男達と俺は違う。いつまで冷静さを保っていられるか、見ものだな」  蒼馬はそう言うと、兆し始めた白縫の性器をやわやわと捏ね始めた。 「いやっ、なに!?」  いきなりそんなところを握られて、白縫は慌てた。否、そんなところを触れられて、気持ちいいと思ってしまった自分におののいた。咄嗟にその手を払いのけようとして反対に、蒼馬に捉えられる。 「なにを、するっ、……あ、あっ」  蒼馬が指で作った輪っかで、白縫の立ち上がった部分を上下する。痛いほど張り詰めたその先端から、雫が溢れ出ていた。  恥ずかしくて見ていられない。腕で顔を覆って白縫は、ぎゅっと目を瞑った。もう片方の手で口を押さえるけれど、指の隙間から零れる嬌声を止められない。 「も、もう、やめっ……あ、やっ」 「反応が素直だな。演技とわかっていてもそそられる。それとも、これも手管の一つか?」 「ちが……っ、ひ、やあ、ああっ!」  そこから溢れる体液を、指の腹でくるくると撫で広げられ、白縫の細い腰が畳の上で弾んだ。うねうねと揺れていた腰が、蒼馬の指を欲しがるみたいに前後に動く。違う。こんなのは違うと頭でわかっていても、自分の意思ではどうにもならない。 「いや、嫌だ……助けてっ」  体の中で、出口を求めて強烈な何かが渦巻いている。下から熱いものが突き上げて、白縫をどこかへ飛ばしてしまうような感覚がして怖くなった。
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