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「夜」 夜寂し 日がな終わりの 袖寒し よもや年の瀬 灯油屋の音 時近し すでに終わりし 恋なれぞ 冷めど打ち寄せ 響く鐘の音 寒し恋 寂し恋かな 詩であらば 封筒に閉じ 晦日焼かれる 年が明け また年が明け 年を終え 気づいた時は 君だけ終わらず ただそうさ 何が巡れど 終えれども 愛す喜び 止む世にあらず ただ哀し 相されたいから また逢いす 滑りゆく陽に 走り出す夜 カウントダウンはもう少し カウントダウンはもう少し はやる気持ちを 押さえ心臓 やっとやっとだ やっと言えるよ 愛しているよ 結婚しよう それさえあれば なにもいらない
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