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ある日僕は、自分の気持ちを伝えようと佳奈を呼び出した。
「佳奈、話があるんだけど、帰りにコーヒーショップ付き合ってくれない?」
「うん、いいよ!」
佳奈は、理由も聞かずに軽く承諾してくれた。
研究室での論文作成が一段落したところで、僕は佳奈をコーヒーショップに連れ出した。
話が好きで元気な佳奈は、一度話しを始めるとなかなか止まらない。
僕は、内心どきどきしながら、佳奈に告白するチャンスを伺っていた。
話しが亮太のことになったと思ったら、突然佳奈が神妙な面持ちで話しはじめた。
「ひろに相談があるんだけど、実は私、亮太のことが好きなんだけどね!
恥ずかしくて私の気持ちを伝えることができなくて、どうしたらいいのか分からなくて困ってるの!」
思いがけない佳奈の発言に、僕は大きなショックを受けた。
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