覆面の集団

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覆面の集団

第1 覆面の集団 能力者は、嫌いだ。 そう思ったのは、四年前中学一年の時超能力者が多く、一人使えないまま浮いていた僕。 眼力が強すぎと不良の見た目から怖がられていた 夏の日差しが暑い授業を終え、昼休みグループができるなか、一人、中庭に行く。 「かなめ!お昼食べない?」と女子と男子が集まり話しかける 暁かなめ。美少女で帰国子女のゴールデンカラーの長髪。クラスの人気者。無能力だが、明るさと優しい性格が特徴だ。 日射病があり、日光には当たらないようにしている。「俺たちと食べようぜ!」 「私たちとだよ!」と騒ぎ始める うるさくなるから中庭に行こうとすると「あーごめん!私、食べる人決まってるんだ!」と囲まれてた輪を抜け、僕のところに走ってくる。ガシッと腕を掴む。 「・・え?」 「あいつと?」 「輝!一緒に食べない?」  「えっと・・なんで僕と?誘ってきた人たちが優先でしょ?」 と言うと 「そうだよ!無能力なやつと食べる必要ないよ!」 「能力が使えないやつといても不味くなるだけだよ」 騒ぐ。「ほら、言ってるんだから行きなよ。暁?」 いつもの笑顔が消えた。「クラスメートなのに、思いやりもないんだ。私…君たちと食べないから。」声のトーンが変わった しーん 「え?な、なんで?」 「わかんないかなぁ?…」 机の端をバキッと折る。 「私さ、差別とか一番嫌いなんだよね。差別がなければいいと思ってたのに。同じ人間なのに、能力がないだけで仲良くできないわけ?輝のこと上辺だけで判断とかありえない。」 「き、今日はやめとこっか」「そ、そうだよねー」と戻っていく 初めて怒りを見せた暁に怯える能力者たち。 「さ、輝!お昼食べよ!」といつもの笑顔を見せて引っ張りつれていく 「ちょっ…待てって…」 どうして…僕なんかを その答えを知るのはまだ先だった
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