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翌日、私は予定通りクリスマスプレゼントを買いに来ていた。
色々なお店を見て回っていくつか候補を上げる。
だけどやっぱり「これだ!」って思えるものは見つからなくて……。
一息つこうと入ったカフェ。
携帯でいろいろ調べていた。
どんなものが喜ばれるか、とかどんなものがオススメ、とか。
やっぱり去年までは付き合っていなかったので遠慮していたアクセサリー類を贈りたい。
だけどどれもイマイチで……。
ため息を一つこぼした時、声がかけられた。
「亜夜?」
誰だろう。
振り向くとそこには高校の時の友達が立っていた。
「あ、あきらちゃん……?」
「久しぶり」
あきらちゃんは高校2年生、3年生、と同じクラスで、よく一緒にいた。
遠慮とかしなくて気楽な感じ。
愚痴とかもいっぱい言った。
だけど佳波さんのことだけは言っていない。
「1人?」
「うん、ここ座ってもいい?」
私が頷くとあきらちゃんが向かいの席に座って聞いた。
「何してたの?」
「んー……クリスマスプレゼント探してたんだけどどうしてもいいのが見つからなくて……。アクセサリーがいいかなとは思ってるんだけど」
「あぁ、もうそんな時期。付き合おうか?アクセサリーとか詳しくないからアドバイスはできないけど……」
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