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「ほんと!?」
その申し出は私にとってすごくありがたいもので、私はすぐに頷いた。
「お願い!」
「うん」
それから2人でいろいろなお店を見て回った。
「あ!これ!これかわいい!」
本日何軒目か分からないお店で見つけたのは、パールが3個ついたブレスレット。
佳波さんに似合いそう。
「うん、いいんじゃない?」
あきらちゃんもそう言ってくれて、それに決めた。
「じゃあこれからどうする?」
あきらちゃんが聞く。
時計を見るともう8時だった。
「あきらちゃん予定ある?」
「ううん、ないよ」
「じゃあさ、ご飯行かない?」
私がそう言うとあきらちゃんも頷いてくれて、私はママに連絡してご飯を食べに行った。
お財布に優しいファミレス。
家族やカップルなど人が多い。
席に案内されて料理を待っているとあきらちゃんが言った。
「亜夜のプレゼントって女の人にだったんだね。彼氏かと思った」
『彼氏』という単語に反応して首をぶんぶんと横に振ると、あきらちゃんは笑った。
「ごめんごめん。でもさ、亜夜彼氏とかいないの?」
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