新たな隆哉と珍客と 

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「とりあえず今日は帰れ。…帰らないとマジで引きちぎる…」 声色を変えて飛び出す言葉は嘘偽りない彼の言葉。 それを察した少年は青ざめコクコクと頷くと可愛らしい天使の羽がついたリュックを背負った。 「しょ、しょうがないから今日は帰ってあげるわ!これで勝ったと思わないことね!じゃあ今日はお邪魔さま!」 腰に手をあてビシッと二人を指差しそう高らかに告げればピューと風の如く玄関へと向かいパタリと玄関の扉は閉まった。 「…ツンデレ?」 ぽつりと隆哉は呟いたが開けっ放しであろう鍵を閉めようとソファから立ち上がろうとする彼女を彼は制した。 「ここに居ろ。俺が閉めてくる」
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