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「耳とか尻尾辛かったろ?あんなの嫌なら追い払っても良いんだぞ?」
近所付き合いが悪いわけではないが好んで積極的にしている方でもない。
正直、仕事でそれ所ではない。
団地のような集合住宅ではないので強制はされていない。
だから一軒家を買ったのだ。そういう煩わしい事は抜きに生活をしたかったから。
優しく伊織に話しかけ労うように耳や髪も撫でる。
擽ったそうに再びピコピコ耳が動く。
「…平気。良い退屈凌ぎにはなったから」
「いつも傍にいてやれなくて悪い」
彼女の言葉に仕事がある時はいつも一人で留守番をさせてしまう事が申し訳なく素直に隆哉は謝罪した。
「…大丈夫。隆哉がお仕事頑張ってるの知ってるから。私は私にできることで貴方を支えられたらそれでいいの…」
いじらしい事を言ってくれる伊織に胸が熱くなる。
甘えるようにくっついてくる彼女が可愛くて仕方がない。
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