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「今度…休みが取れたらさ…」
「うん」
「温泉行こう。泊まりで…んで二人で 一緒にゆっくりしよう」
「いいね…楽しみだな…」
隆哉の提案を穏やかな目で見つめ伊織はこくりと頷き同意をしてくれる。
彼女が笑ってくれるなら無理矢理にでも休みを取ってやる。
他にも行きたい所があるなら連れていってあげたい。
でも彼女はいつも
「私は…隆哉と居られるなら家でだってどこでもいいの…。近所の公園にお弁当持ってピクニックだって…家の周りを散歩だって…楽しいから」
お金をかけてもかけなくても構わない。
ただ隆哉だけがいればいいのだと言ってくれる。
こんなに嬉しいことが他にあるだろうか…
いや、きっとない。あるわけがない。
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