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伊織の存在によって彼は生かされている。
そう言っても過言ではない。
彼女が居ない人生なんて…考えられない。
考えたくもない。
そんな不安が隆哉の奥底には存在する。
いつも己は一人きりなんじゃないかと漠然と思う。
そんな闇が彼には確かに存在する。
置いていかれるのが怖い。
一人は怖い。
自覚はある。でもどうにも出来ない。
彼女に毎日触れていないと安心出来ないのもたぶん、きっとそのせい。
彼女は彼を拒まない。どんな彼も受け入れてくれる。
一度、極限状態になった隆哉は伊織を乱暴に扱ったこともある。
それでも彼女は彼を拒絶しなかった。
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