新たな隆哉と珍客と 

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子供のように泣きすがりつく隆哉の手を伊織は一度として突き離すような事はしなかった。 彼を抱きしめ包み込み温もりを与え続けてくれる。今もなお…。 こんなの依存だ…。 愛していると言い、呪縛のように彼女を離さない。離せない。 それすらも彼女は受け入れ隆哉と一緒に居たいと言ってくれる…。 染めたくても決して染まることのない彼女は無垢そのもの。 真っ白で何をしても汚れることのない存在。  
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