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「うん、さっきお出迎え出来なくてごめんね」
こくりと頷く彼女。しかし眉を下げいつもしている出迎えが今日は出来なかった事を申し訳なさそうに謝った。
「気にするな。友達が来てるならそっち優先してやれ。…にしても…」
そんな事気にしなくていいと彼は伊織の頭を撫でてやる。
しかし二人を見比べるわけではないが何やら隣にいる女の子に思うことがあるのか繁々と見つめる彼。
「私の名前は石井 薫!石井家長女だよ!よろしく!お兄さんったらそんなに見つめないでよ~照れちゃうじゃない」
わざわざ席を立ち彼の前に来て挨拶をする少女。照れているのかくねくね動いている。
髪は腰まで長く色は自然な茶色で前髪はパッツンで目鼻立ちもはっきりしていて顔立ちも申し分なく可愛らしい。
しかし違和感を拭えない。彼の視線はその平らすぎる胸元を凝視している。
「やだっお兄さんったらエッチ!どこ見て…って、うわわわ!」
突如声が若干低くなり叫ぶ少女。それは当たり前だった。
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