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せめて断章ばら撒くならこの国にして。
僕は事情を彼に言うのだった。このままだと世界各地にばら撒きかねないので手間がかかる!
「アクシーゼ、アクシーゼ…。──あぁ~知ってる知ってる! 丁度僕の先輩と知り合いが住んでる国なのサ」
「へ?」
「え、何々ケンカ売んの? いいぜいいぜ面白くなって来たのサ! 折角だからこの"ルーク"様が『天涯』を通して伝えてやんよ」
何なんだこの展開。どうやら偶然アクシーゼという国に彼の先輩と知り合いがいるらしく、事情を話せば世界を映す鏡に『アクシーゼ』を映し、〈断章〉をその国にばら撒いてくれた。
鏡は水面の様に揺れる。僕はその鏡に飛び込んだ。
「──まぁ先輩は僕と違って冷酷なヒトだ。気を付けた方が身の為だと思うぜ、"アオイ"」
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