18人が本棚に入れています
本棚に追加
俺は最後の力を振り絞りモンスターに向かって走り出した。
俺の突然の行動に草むらにいるモンスターも驚き、木々が揺れる。
モンスターがいるであろう茂みの直前で止まり。全力で逆走した。
先ほど、もたれていた大きな木の目の前で大ジャンプ。
しがみつきながら少しずつ登る。
この時の俺は無で、記憶すらない。
普段だったらこの木を登ることなんて絶対に無理だったと思う。
だが、死を目の前にしたアドレナリン全開の人間には不可能ではなかった。
どんな顔をしていたのだろう?想像すらしたくない。
最初のコメントを投稿しよう!