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「分かりました。警視庁にお連れしましょうか」
和かに笑い、警視庁への案内を提案する。
しかしTはワタリの顔を見た瞬間から、
答えを決めていた。
此処はDEATH NOTEの世界
…ならば此処で取るべき行動は一つだけだった。
「ワイミーさん。Lのところへ連れてって」
本来ならば絶対に一般市民が知るはずのない
ワタリの本名を口にして、
Lへの面会を求めたのだ。
思わぬ展開に顔がこわばるワタリ。
「何故、Lの事を?それに私の本名まで」
辺りが静まりかえった。
しかしそんな雰囲気に気圧された様子も無く、
Tは己の状況を話す。
「私はT。別の世界で探偵をしているんだけど、
突然この世界にやって来た。そしてこの世界は……私の世界で物語として親しまれている」
「…………」
唖然とするワタリ。
それもそのはず、
いきなり奇想天外な回答が返って来たのだ。
しかし自分の名を知っている事から、
キラ事件の最中の現在、
見逃しておける存在では無い。
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