異世界移動

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「矢張り此処でLが死ぬのは気に食わない」 「仕方有りませんよ。そういうシナリオであり、 漫画なんですから。……それよりも」 ベッドでゴロゴロと転がりながら、8巻と書かれた漫画本を広げる少女と、備え付けの小さなテーブルに置かれたカップに紅茶を注ぐ青年。 一見すれば、自堕落な妹とそれを見守る兄に見えなくもない。だが、次の一言で2人の関係性が明らかになる。紅茶を注ぎ終わると、ティーポットをテーブルに置いて、青年が言う。 「…………捜査、進めて下さいよ。T」
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