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1.人生初の車
高校を出て半年くらいたったころ、僕は人生で初めての車を買った。
当時、もちろん新車を買えるような財力はないので、中古車を探していた。
中古車情報が載ってる本でめぼしい車を見つけたが、車買うの一人では不安だったので父親についてきてもらった。
お店に行き僕がトヨタのコロナエクシブという車の購入を決めた頃、付添いのはずの父親が新しいタイプのマークⅡの購入を決めようとしていた。
「オカンに怒られんで」
というと、そやな、ちょっと電話するわ!といってお店の電話からオカンに電話し、新型マークⅡの素晴らしさ、
また、中古車市場でこのタイプのマークⅡが出ている奇跡について説明した後、
「今もマークⅡ乗ってんのにアホちゃう」
という反撃をくらい撃沈していた。
父親の新型マークⅡ購入は叶わなかったが、僕は無事に車を購入できた。
この車を買った当初は、それはもう嬉しくて毎日のように乗っていた。
自分がアクセルを踏むと、周りの景色がそれに合わせて動いていく。速くも遅くもできる。これさえあればどこえへでも行けるような気がして、本当に毎日乗っていた。
車には一人で乗ることも多かったが、高校時代の友達を誘うことも多かった。
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