79人が本棚に入れています
本棚に追加
「確かに、俺はダイマを俺と繋がりがある幹部に殺して貰ったよ。そして部下達を捕らえた。何故ならダイマはせっかく捕まえた人間という商品を、契約通りに俺に引き渡し金にすることなく、ただの趣味で何人も殺して食べて無駄にしたから。ダイマが捕まえたんだから、そんなのダイマの勝手でしょと思うだろうけど、捕まえた人間は全て俺に引き渡すという契約を交わしてる以上はさぁ、とんでもない裏切りだよねぇ。人間は生きたまま買い手に引き渡す方がより金になるし、様々なパイプが出来るのに、彼は俺に黙って私物にしたんだよ。命は大切に使わないとダメだよねぇ。出来れば彼も売っぱらってやりたかったけど、彼はほら、有名人じゃん。だから無理だなって。捕らえた部下達には色々と聞きたいことを聞いて、売れる奴は売るかなぁ。あ、律くん達が助けた人達は、ちょっと確認取ってから、生き証人として手厚く保護するから」
芝居掛かった仕草で、思い出し怒りによって勢いよく一息に喋ると、希は安心してと、優しい上司面して笑った。
「そうですか…」
ちょっと確認をとってから、というのが気になる。
もし、希にとって都合の悪いことを知っていた場合は、どうなるのだろう。
だが、今は余計なことを考えている場合では無い。
「ダイマの事がどうかした?」
最初のコメントを投稿しよう!