今日という日

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あの男は、自ら命を絶った。 私のように、この世界に絶望したのだろうか。 それとも、私が望もうとした行いを、見せつけようとしたのだろうか。 ついさっきまで温かな血と鼓動を有した男は、冷たいブルーの衣に包まれ、運ばれていった。 この世界を去る事が出来た男を、私は少しだけ羨んだ。
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