メビウスマスク見参!

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 しかし、普段なら真っ先に来るべき組織である警察は、待てど暮らせど現れない。  初めて彼らが現れた時、警官隊が駆けつけた。しかし、警官隊が持つ銃では戦闘員に当たっても全く効果が無かった。  次に現れた際には機動隊が対処しようとしたが、白兵戦では歯が立たず、銃持つ全く通用しなかった。  最後には陸上自衛隊まで駆り出されたが、重火器にて漸くダメージを与える事に成功し、噴進砲や戦車砲で何とか戦闘員を仕留める事が出来た。  しかし自衛隊も戦闘員よりも強い怪人に蹂躙され、高価な装備を多数失う羽目になった。  更には、攻撃した際の流れ弾が周囲に着弾し被害を拡大。それがトゥルー・ヤポネの被害を上回った為、非難の的となった。  そんな経緯があり、警察も機動隊も自衛隊も出動する事は無くなった。  政府はこの事態を打開するため、二つの組織を設立し対策を練ると発表した。  だが、その組織は看板だけで実体は無いに等しい物であり、到底期待できない物だと国民の殆どは知っていたのだ。  気ままに破壊を繰り返し、何処かへと去っていく謎の組織に誰もが何の手も打てなかった。
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