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師長や同僚の看護師も何かにつけて看護師のAさんを頼りにしていた。
少しずつ角が取れていく様子がお見舞いにいくだけでもその様子が僕には分かる。
やがて、すっかり周囲に打ち解けて、時々は機嫌が悪いことはあるが、どちらかというとチャーミングなおばあちゃんになっていった。
転院する日となり、おばあさんの地元の認知症専門の病院に移っていた。
僕の彼女の病状もすっかり良くなり退院の日も近づいていた。
退院する準備をしつつ彼女は「不思議なところにいたわ」
「日常では経験できないようなことを一度に全部しちゃったみたい」と笑いながら、彼女は僕に言った。
僕は人はひとによって変わるのだということを学んだ。
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