タイトルは面倒なのでつけません。

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……おかしくない? 何故、そんなにしてまで全国大会に 固執してたんだ? しかもプロを辞めてまで。 「でもそういうの前代未聞なんでしょう?」 「耳にタコができるくらい言われたよ」 「先輩、バカだって」 「お、言うねぇ白刀田も。ハハハハ」 「…………」 白刀田先輩が此処にいたら 監督はきっとボコボコに 殴られること必至だろうな。 でも、こんな風に軽く言うあたり プロには全く未練が無いって事だろうか? 「明確な理由を言わなかったから 当たり前だろうけど、届けがなかなか通らなくてさ。 やっと受理されたのが大会ギリギリで そう取られても仕方がないのかもな。 オヤジも買って出て話すタイプじゃないし、 直接どうこう聞いてくる強者も いなかったみたいだったから、白刀田七段 含め関係者以外噂の域を出てないんだろ。 それくらい当時の俺のネタは 腫れ物に触るような扱いで、ホント 呆れるくらい色んな憶測や噂が飛び交ってたよ」 「…………」 ―――何だろう、なんか凄く引っ掛かる。 とても嫌な意味で。
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