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仕事が終わって、帰る時だった。
会社の駐車場から、部長の車が出て行くのが見えた。
今、帰りなんだ。
気にしないようにしているのに、どうしても目で追ってしまう。
そしてしばらく、部長の車が走った後、私の目の前で停まった。
思わずドキッとした。
車から、部長が降りてくる。
「高杉。」
いつもと同じように、私の名前を呼んでくれる。
でも、この胸のときめきは、許されない事だ。
「何ですか?」
「二度と会わないなんて、嘘だろう?」
「本当です。」
すると部長は、私の腕を掴んで、車の中に押し込んだ。
「何するんですか?」
「今から、おまえを抱くんだよ。」
そんな言葉に、また胸が高鳴る。
ああ、私は部長に、恋をしてしまったんだろうか。
その証拠に、抵抗できない。
大人しく、部長の車の助手席に乗っているだけ。
どうしよう。
このまま、部長に抱かれたら。
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