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「ありがとー♪」
料「おう。お前らまた来たのか」
「だってここのオムライスおいしいんだもん」
料「そーかそーか。それは嬉しいな」
この人は料理長。たまにしか会えないけどいい人だ。
料「それにしても、お前はいっつも辛いもんだな。ほかの物は食えねーのか?」
禅「いえ、食べれますが辛いものの方が美味しいんで」
何故か禅はこの人に丁寧語だ。なんでだろ。
料「ほれ、志乃には俺特製激うまプリンをおまけだ。お前は辛子な」
「いいの!?ありがとー♪」
禅「ありがとうございます」
料「おう。俺様に感謝しやがれガキども」
そういってわしゃわしゃと僕の頭をぐちゃぐちゃにするようにかき混ぜる。
もう、髪型崩れるじゃん。セットなんてしてないけど。
やっぱり昼は忙しいのかそのまま調理場に戻っていった。
大変そうだなー。
禅「早く食べないと冷めちまうぞ」
「あ、うん。いただきます」
スプーンで掬って口の中に入れる。
「~~~っ、おいし~」
ほんと世界一だよここのオムライス。
いつか作り方教えてもらいたいな~。
黙々と食べていた禅が急に僕の方を向いた。
禅「志乃、さっきの悲鳴は生徒会だったみたいだぞ」
「え、生徒会?あのキラキラした胡散臭い人たち?」
禅「胡散臭いって・・・まぁ志乃だしな」
何故か変なところで納得されてしまった気がする。
禅「面倒なことになりそうだからさっさと食って退散するぞ」
「モグモグ・・・分かった」
禅の予想はよく当たるんだよね。
いそいで食べなきゃ。
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