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その瞳は綺麗で不思議な気分にさせてくれた。
「あぁの?私と友達になってくれなせんか?」
「えぇ」
驚いた見た目に似合わず積極的だ。
私が驚いていると美詠は恥ずかしくそう言った。
「ごめんなさい、突然に……自分でもよく分からないけど誠さんとは縁を感じるの……」
縁か確かに美詠に会う為に未来から来たのだから仲良くなる事は好都合な訳だし。
でも、少し迷いもあった。美詠は『八番目の魔女』何が正しく何が間違っているのかも調査対象だからだ。
私は笑顔で答えるが心の中では複雑な気分であったが美詠の笑顔に私は少し安心した。
それから数日後の授業中に私は美詠の顔を不意に見るとその不思議な瞳に見入っていた。
それは透き通った泉の様であった。
「何を見ているの?」
こちらに気づき美詠は小声で訊ねて来る。
しまった、つい見入ってしまった。
私は少し照れくさそうに目をそらし。
「美詠さんの瞳が綺麗で不思議な気持ちにさせてくれたから」
と、答える。自分で考えても少し恥ずかしい答え方だった。
そう、その姿はとても可愛く私は美詠が普通の女の子である事を再認識した。
それは心理学の本で言う追憶の想いに似ていた。
それが恋なのかは自分でも分からないでいた。
そして、この胸騒ぎは何だろう?
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