好きなのか…?

2/2
前へ
/2ページ
次へ
女の子と帰っていたあいつ。 勝手に恋してた私。 「ばかばかしい」 心がきゅーっと苦しくなるけど、涙は出ない。 私が恋したあいつは バレー部のキャプテンで身長も高くオシャレ。性格もよく人気。 そのうえモテる。 付き合ったっていう噂は全く立たないけど... 分かりきってた。あいつと私は釣り合わない。 けど、これが私にとって初めて『恋』っていう感覚を覚えたんだ。 初恋だったんだ。 もちろん小学生の時も中学生の時も好きな人はいたけど、恋愛感情の“好き”じゃなくて憧れの人だった。 高校3年になってから二学期も終わろうとしている。 正直、好きかどうかも今わからない。 けど同じ色のセーターを着てみたりした。 いきなり女子力を高めようとかもしだした。 自分がなんなのか全くわからない。 「ばかばかしい」 そう呟いて、あいつと同じ帰り道だったのを少し遠回りをして 何もかも忘れるように走って帰った。 end.
/2ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加