にせもの。

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「あーでも、AKIが出るんだよなー」 「嫌い?」 「キラキラしてるくせに居場所がないなんて、都合良すぎるよな」 響くチャイムが、遠く聞こえた。 「アキ、急ぐぞ」 2年3組の秋本菜穂も、シンガーソングライターのAKI。 どちらの私も、私であって、本物じゃない。 自分の姿が「普通」ではないことを知ってはいても、引け目に感じたことはなかった。 そのはずなのに、どこかで引かれた一線も、秘密の正体も、どちらも息苦しさしか感じられなかった。 「その足、どうしますか?」 で、なんだかんだで(彼氏にカミングアウトしたり、ライブに義足で登場したり)自分の本当の姿を取り戻していく流れ。 途中で力尽きた。、
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