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その声は女の子ぽかった。いや、後ろを振り返ってみて確信した。その子は女の子で同じクラスの……。
三日前の入学初日、各自クラスメイトに向けて自己紹介をしていく予定だった。高校一年だから当たり前か。そして廊下側から席順に自己紹介が始まった。そして私の番が来た。
「小岩井≪こいわい≫ほのかです。趣味は読書や映画鑑賞です。よろしくお願いします」
他の人も大体はそんな感じだった。しかし後ろの女の子は違った。
「私は……です」
そう言って席に座り込む。静まり返る教室。
「ちょっと待てや、こら。名前や趣味言えや、名無し。この学校の入試試験がすべて満点だったからって調子に乗るな。その美人な顔や体に傷つけてやろうか?あん?」
「あっ、そういうこと言うんですね。トレードとか回復しませんけど、いいのですか?ボッチ様」
「ごめんなさい、お姫様。ですが、自己紹介を……ってやってくれたな、めいぃー」
「はい、今、名前を紹介させて頂いた桜木冥土≪さくらぎめいど≫です。趣味はゲームやアニメを楽しむこと。あっ……いいや、なんかゆくゆく話した方が面白そうだから。うぷぷ。それよりもよろしくお願いします」
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