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そしてその次の人が照れくさそうに自己紹介をした。私はこのとき、上げ下げの感情が激しい先生と関わったら何か危ない彼女の存在を知ってしまったのだ。
そう、そして私の後ろにいるのは桜木冥土、あまり関わりたくない方だった。
「小岩井ほのかさんだっけ?いきなりそんな声上げられると困るよ。あとくすぐったいから舌つんつんしないで」
「んんー」
「ほら、また悲鳴を上げようとするんだから。それにしてもハプニングシーンがこんな形でほえー」
私はそろそろ息苦しいから離して欲しかったのに彼女には伝わらなかったらしい。
「おやおや、めいちゃん。見知らぬ子をいじめちゃ……」
さらに後ろから例の上げ下げの激しい桜木先生が来て私たちに言う。そして目が合って口を止めた。
(ん?めいちゃん?そういえば桜木奄美≪さくらあまみ≫先生と桜木冥土さんって似てるよね。まさか……)
「あの先生?」
「あらぁ、あなたどなたかしら?おほほほほー、私、買い物まだだったんだわ。それじゃあね」
足早に去っていく先生。
「あぁ、あの人とは別居中だけど姉だよ、たぶん。あれ?私の姉だったっけ?あれ?」
「いや、そこは覚えといてあげてよ」
「そんなことよりもさ、ユーフォーキャッチャーに落ちた別居させてる桜木先生取らなくていいの?」
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