1人が本棚に入れています
本棚に追加
「今、お姉ちゃん対応中だから後で行くよ」
「そうだったわね。私も後でいいわ。萌は?」
「私もそうするわ」
私たちは他愛のない会話を交えながら食事を済ませ、各々自分の家族に会いに行った。どうやら、先生は家族のところに戻ってきてないと冥土から聞かされた。
私と萌は綱引きをし、結果は三位になった。また、「これはリズムゲームだ」と言い張る冥土を加えてダンスを行った。障害物走リレーで冥土は私の方に来て「おいで」と言いながら手をひぱった。そして審査判断を下す生徒に紙を渡した。その人の頷きを確認して、彼女はゴールを目指しパン食いに挑戦している。
「あの……何て書いてあったんですか?」と私は審査員に聞く。
「私の大切な人よ。良かったわね、ほら、カムバックカムバック」
彼女は私をそう言って元いた場所に行くように指示した。
(先生や家族、他のみんなよりも大切なものか……)
私はちょっと惚れ惚れした。
そして最後の種目が始まろうとしていた。
「あっ、そろそろ始まるわね。チーム対抗リレー」と萌。
彼女はどうやらアンカーらしい。まぁ、妥当といえば妥当か。
最初のコメントを投稿しよう!