彼女は掬われ、彼女は救われた。

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「今回の件、全て深雪の嫉妬故の行動と理解もしているわ。私が、率先して行ったプロジェクトで深雪が表彰されるよう小細工して、私が深雪に嫉妬するよう仕向けられていることも。深雪が順当に結果を出しても、何をしても、私が嫉妬一つせず淡々と仕事をする姿にヤキモキしているのも、キチンと知っているつもりよ」 「……」 「だからこそ、そこまで嫉妬に駆り立てられる彼女の嫉妬心に嫉妬しているの。でも、誤解しないで。それが彼女の仕事に対するモチベーションなのだから、それを否定するつもりは更々ないのよ」 「……あ、愛花さま?」
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