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そのとき、ようむ員のおじいさんが(ようむ員のおじいさんもなぜか、“ゆめみごこち”の木馬のくらの上にのっかっていたのでした)、やさしくみーちゃんにささやきました。
ケーキの夢を見たときの、夢しんだんで、しょうらいの夢をパティシエだけにしてしまうのは、ちょっと芸がないと思わんかの?
なにも、パティシエだけがケーキを作るわけじゃあないじゃろう。
ケーキ工場でケーキを作る関係の者かもしれないし、ほかの料理をする者だって、ケーキを作るじゃろう。
お母さんだって、お父さんだって、おばあちゃんだっておじいちゃんだって、ケーキを作って家族みんなで食べるものもいる。
もちろん、きみら子どもたちだってケーキを作ろうと思えば、りっぱに作れる者もおるじゃろう。
それに、そもそもケーキを作ることだけが答えじゃないような気もするのう。
例えば…、ケーキを食べる、これもりっぱな仕事かもしれんのう。
他に…えっと、何か思いつくのはないかね、ぼうや。
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