だれかの色の世界の夢

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 それでも、うい先生のひとみには、なにかものがなしい感覚が残っています。 ふたたび、せいじゃくが、今度はまっしろな世界におとずれたのでした。 ありい先生が最後に、ぽつりとこうつぶやくのを聞きのがしませんでした。 少し、この私の夢の世界が好きになったみたいだ。  あ、今度は、ぼくの、ばんだ。 2年前、ぼくがまだ低学年の3年生だったころに、見たきおく。 あのとき見た、夢のいちじるしくせいちょうしたすがたに、ぼく自身がとてもおどろかされる…。
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