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ぼくは、もちろんこの年で、“ゆめみごこち”を使うことは、笑われてとうぜんなことだとは知っていたけど…。
だけど、ぼくはなぜだかそのときは、ひとりくらい笑われてもいいやつがいたっていいじゃないか、と自分に言い聞かせていたのでした。
みんな笑われたりからかわられたりするのがいやだから、“ゆめみごこち”を使わないだけで、ほんとうは使いたいに決まっている。
そもそも、たかだか3年かそこらのかぎられた時間だけで、しょうらいにわたる自分の夢を限定されてしまってもいいのだろうか。
ぼくら子どもというのは、日々変化し続けているんじゃなかったのか。
ぼくはどうしても、2年前に“ゆめみごこち”で見た夢の続きをかいまみる必要があったのでした。
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