第1章

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そもそもアルファード初代建国王と王妃は、神々の終わりの時代に結ばれた、異世界から落ちてきた勇者と光の精霊王だ。 その血が時代と共に薄まってきたとはいえ受け継いでいる王族は、光の精霊王の加護を必ず持って産まれる。 光の精霊王は治癒能力が特化しており、その加護を持つ王族は長命で、病気や怪我で死ぬことはない。 だからこそ1人の王の治世が長く続く故に、戦争ともなると最上級の治癒魔法が使える王が悪政をしかないよう王となる者はその玉座に座った時、悪しき心を持った者は永遠の眠りにつくという、初代建国王がかけた試しと裁きの魔法を常に受け続けるのだ。 王太子がまだ決まっていないが、常に不遜な態度でプライドが高い側室の子の第1王子より、正妃の子であり、聡明で理知的な第2王子が王太子に決まるのではないかと噂されている。 僕は第3王子という立場から、いずれ公爵となり城を出ることがほぼ決まってる。 どちらかの兄上が王となった時に、臣下として仕えるだろう。 僕としてはやはりみなの噂通り、アロイス兄上が王に選ばれたら助かる。 ガイラス兄上だと……多分、玉座に座ったとたんにコテン、と永遠の眠りについちゃう可能性が高そうだ。(笑)
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